まぁいわゆる逃避行動です。
会場は六本木ヒルズの森美術館。六本木は遠いですねぇ。車ではよくあのビルを見るんですがねぇ。
ヒルズは3回目かな…
天気も良かったので、東京シティビューは混雑してます。
美術館は… 空いてました。
非常に良い感じです。ゆっくり観ていても作品を見ている人が視線を遮ることがほとんどない位の入りです。
杉本博司という写真家を知ったのは、Le Corbusier(cf.Wikipedia)のVilla Savoyeの写真でこれが何とも…簡単に言ってしまえばピンぼけの写真なのです。
でも、なんとも良いのですよ、これが…
今回の展覧会は杉本氏が1年近く前から見せ方のプランを練っていたというだけあって、会場の雰囲気それ自体が作品になっているきさえしてきます。
特に『海景』の展示スペースはジッと1枚1枚を観ていくと浮遊感というのか、観ている作品の地平線の彼方へ逝ってしまう感じというのか、一種独特な感触が脳内に起きてきます。早朝だれも居ない場所で日の出を待っていると周りの音が無くなる凪ぎる一刻があります。そんな一刻に感じる感触と似ています。何枚か観ていて気が付いたのは[音]がこのスペースには在るのです。人工的に作られたその[音]によって感触が増大させていることに、トリップとはまさにコレなのだなぁと関心しきり。この展示スペースを入った所に杉本氏の作品コメントが掲げてあったのですが、それを読まずに観て正解。
でも、後で読みに行きましたけどね。
これは図録を買って帰ろうってことで出口の販売スペースで聞いたところ、ソフトカバーの版は今月頭には売り切れたそうで、現在、独逸で鋭意印刷中ってことらしいです。予約を承っております。ってことでしたが、1月発送予定と聞いて、ハードカバーを買っていまいました。倍以上の金額で一気に財布が軽くなってしまい…*1
*1 まあ、同じ場所にオリジナルプリント付きの特別版が90万円の価格で売られていて購入者も居るようなのでビックリしましたけどね
■ 「都市の模型展−東京を視る−」
同じチケットで森都市未来研究所と東京シティビューにも入れるのですが、混んでいた東京シティビューには行かずに森都市未来研究所へ。今日までの「都市の模型展−東京を視る−」を観る。この後、この模型って何処に持っていくのでしょう。潰してしまうのかなぁ。
押井氏が監修した「東京スキャナー」「東京静脈」の上映も通しで見た。期待して見たわけでは無いのだけど…何処を監督したの?あっ監修したのかって感じ。押井氏臭さみたいなモノが薄すぎて残念。